カギ型の罫線 その5
▲画像出典=『紙の大百科』(美術出版社)116ページの全体
●三辺に線があるカギ型の罫線
▲画像出典=『紙の大百科』(美術出版社)116ページの一部
書籍『紙の大百科』(美術出版社)で使われたカギ型の罫線は、これまでに紹介してきたものと違い、三辺に線があるものです。四辺すべて閉じてしまいそうなところに空きを作り、閉塞感が生まれないように配慮されている他、縦の矩形(長方形)を強調しながら、横の広がりをも暗示しています(受け手に想像させています)。「どこに空きを作るか」はデザイナー(*)の感覚によって決められたものだと推測しています(これを論理的に読み解くのは困難です)
●図解
▲画像出典=『紙の大百科』(美術出版社)116ページの一部
(※図版に解説を加えたものです)
*デザイナーは『カギ型の罫線 その1』
で『an・an』の罫線を分析していた工藤強勝氏。