読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

デザインと罫線

グラフィックデザイン(とくにエディトリアルデザイン)における、効果的な罫線の使用法を紹介していきます。

下線・傍線 その1

f:id:ogurayuta:20131130140116j:plain

 ▲〈図1〉Web上での下線

 

f:id:ogurayuta:20131130141713j:plain

▲〈図2〉レイアウトソフトで調整をした下線

 

文字列の強調に使われる「下線」も身近に見ることのできる罫線です。しかし〈図1〉のように、Web上の表示や一部のワープロソフトでは文字と下線が密着しており、読みづらい上に美しくありません。〈図2〉はレイアウトソフトで文字と下線の間隔を調整した例です。

 

f:id:ogurayuta:20131130140552j:plain

▲〈図3〉傍線

 

〈図3〉のように、縦書きでは「下線」ではなく「傍線(ぼうせん)」という呼び名になり、文字の右側に罫線が引かれます。

 

f:id:ogurayuta:20131130140701j:plain

▲〈図4〉もはや行間の罫線になってしまった下線の例

 

f:id:ogurayuta:20131130140738j:plain

▲〈図5〉もはや行間の罫線になってしまった傍線の例

 

文字と下線・傍線の間は、少しは離れていたほうが良いのですが、離れすぎると行間の罫線(ノートとかでお馴染みですね)になってしまい〈図4・5〉、「文字列を強調する」という本来の目的を果たさないため、適切な距離を探す必要があります。デザイナーは常に、使用した手法が目的に適っているかどうかを検証する必要があるでしょう。

 

強調目的の下線・傍線は、ワープロソフトで作られた文書には多く使われるものの、書籍や雑誌に使われることは多くありません。『句読点、記号・符号活用辞典。』(小学館)には以下のような記述があります。

 

この用途での下線・傍線は、学習参考書や実用的性格の強い解説書・解説記事などを除いて、書籍・雑誌ではあまり使われない。和文横組みの書籍・雑誌の場合、強調には一般的には圏点(傍点)「・」やゴシック書体が用いられる。また、欧米の書籍・雑誌では、強調箇所をボールド体やイタリック体などに書体を変えて示す方法が一般的にとられている。

(『句読点、記号・符号活用辞典。』〈小学館〉147ページより)

 

圏点については、後に触れる予定です。