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デザインと罫線

グラフィックデザイン(とくにエディトリアルデザイン)における、効果的な罫線の使用法を紹介していきます。

見えないものを暗示させる罫線 その2

おとといに引き続き「見えないものを暗示させる罫線」の第2回目です。 こちらは『ピカイチ事典・からだの道具篇2010-11年版/5歳若い自分に戻る本』(カタログハウス)という本、32ページの全体をスキャンしたものです。手首の写真に注目、下に罫線が用いら…

見えないものを暗示させる罫線 その1

久々の更新になりました。動画はやめて普通にテキストと画像にします。 今回取り上げるのは「見えないものを暗示させる罫線」です。 ▲これは「日本のタイポグラフィックデザイン 1925-95 文字は黙っていない」(監修 松岡正剛 田中一光 浅葉克己/トランスア…

〈動画〉大小を揃える罫線

先週「大きさを揃える罫線」というテーマで動画をつくりました。 SNSでは告知したのですが、こちらにも載せてみます。罫線の使い方を紹介するのは、画像と文章よりも「動画」の方が分かりやすいだろう、と思って作り進めたのですが、案外そうではなかったか…

罫線をスライドで、YouTubeで。

ご無沙汰いたしております。しばらく更新のなかったこのブログですが、ちょっと軽くお知らせをさせて頂きます。 来週の1月22日(金)16:40〜に、 東海大学札幌キャンパス(N212教室)にて、 講演会を開かせて頂く事になりました。(私は旭川キャンパス出身な…

見出しを示す罫線 その3

またまた「見出しを示す罫線」を取り上げてみます。こちらをご覧ください(↓) (↑)こちらも工藤強勝氏によるデザイン。『紙の大百科』(美術出版社)の116ページより引用させていただきました。 ただこちらでは分かりづらいので、これから説明したい箇所を…

罫線の種類

最初にこの記事を書けば良かったですね(^_^;) 基本的な罫線の種類を以下に記しておきます。 文献によって罫線の呼称は違ったりするんですけど、ここでは『句読点、記号・符号活用辞典。』(小学館)の162ページの資料を参考とすることにしました。 ちなみに…

見出しを示す罫線 その2(裁ち落し囲みケイ)

きょう紹介するのは、見出しを示す罫線の第2弾、工藤強勝氏が「裁ち落し囲みケイ」と書いていたものと、それに似たものです。 自作が多いので恐縮ですが、こちらは私が2008年にデザインさせて頂いた大学研究所の所報の一部です。(『NR+』東海大学北方生活…

見出しを示す罫線 その1

更新しよう更新しようと思いつつも、「こんなネタで読むひとに伝わってるのかなあ……」と思いながら月日が経過し、前回の更新が7月、そして今回が5月。申しわけありません。ひとつ、更新します。 きょう紹介するのは「見出しを示す罫線」です。 まずはこちら…

コントラストを調整する罫線 「芸術新潮」編

これまで、コントラストを調整する罫線(→関連記事)について紹介してきました。 ここで、雑誌「芸術新潮」(→関連記事)の事例を紹介します。(スキャンが余り綺麗でなくて、すみません……) 「芸術新潮」の2012年1月号で、コラム「ぼくの採点症」と「ミュー…

コントラストを調整する罫線

文字への下線が、コントラストを調整していたことは、前回の記事で触れたとおりです。さて、こちらの画像をご覧ください。 ドラフトの「デザインするな」という本をめくっていたら、こんな不思議な広告があったのです。ボディコピーの横に、黒い罫線がある。…

下線と傍線 その2

気づいたら、このブログを立ち上げてから1年くらい経ってました。そして今年に入ってからは全く更新していませんでした。すみません。あらためて、こちらに書き記します。 さて。ひとつ前に書いた「下線と傍線」の続きです。まずはこちらの画像をご覧くださ…

下線・傍線 その1

▲〈図1〉Web上での下線 ▲〈図2〉レイアウトソフトで調整をした下線 文字列の強調に使われる「下線」も身近に見ることのできる罫線です。しかし〈図1〉のように、Web上の表示や一部のワープロソフトでは文字と下線が密着しており、読みづらい上に美しくありま…

カギ型の罫線…ではないけれど

▲画像出典=『デザインの現場』(美術出版社)2009年6月号24ページ カギ型の罫線ではありませんが、四辺すべてを閉じないことで開放感を生み、見出しとの繋がりをも生んでいる表組みの例です。図版と図版の間に「+」の記号が示されているようにも見え、デザ…

カギ型の罫線 その6

最近見つけたので論文に取り上げなかった罫線です。ただこれは「好みの問題」と言われても仕方ないかもしれないのですが、事例として面白かったので紹介します。 ▲画像出典=『もう一度、ごちそうさまがききたくて。』(栗原はるみ・美術出版社)6ページの全…

カギ型の罫線 その5

▲画像出典=『紙の大百科』(美術出版社)116ページの全体 ●三辺に線があるカギ型の罫線 ▲画像出典=『紙の大百科』(美術出版社)116ページの一部 書籍『紙の大百科』(美術出版社)で使われたカギ型の罫線は、これまでに紹介してきたものと違い、三辺に線…

カギ型の罫線 その4

▲画像出典=『芸術新潮』(新潮社)2011年6月号61ページ またまた『芸術新潮』より。2011年6月号の特集ではカギ型の罫線が多用されました。 同誌のアートディレクターを務める日下潤一(くさか・じゅんいち)氏にお会いさせて頂く機会があり、お話を伺ったと…

カギ型の罫線 その3(※春画です)

春画の図版が刺激的で公開を躊躇ってしまいますが(笑)、雑誌『芸術新潮』2010年12月号で使用されたカギ型の罫線を紹介します。 ★カギ型の罫線(実際に使われたもの) ▲画像出典=『芸術新潮』(新潮社)2010年12月号71ページ(※Web上で見やすくするために…

カギ型の罫線 その2

▲画像出典=『タイポグラフィの基礎』(誠文堂新光社)183ページ ★カギ型の罫線(実際に使われたもの) ▲画像出典=同上(再現のため、細部が一部異なります) ▲書籍『タイポグラフィの基礎』(誠文堂新光社)でも、註釈を表記する部分にカギ型の罫線が使わ…

カギ型の罫線 その1

▲画像出典=an・an 1990年9月21号(『本と雑誌のデザインがわかる本』〈ソシム社〉174ページより) 新聞レイアウトの手法は、雑誌『an・an』で応用されました。これに対してグラフィックデザイナーの工藤強勝(くどう・つよかつ)氏は、以下のように分析して…

罫線の多い新聞レイアウト

まず手始めに、こちらの画像をご覧ください。そして、どちらが読みやすいか比較して下さい。 ▲画像出典=『北海道新聞』2011年7月22日 日刊10面 ▲画像出典=『北海道新聞』2011年7月22日 日刊10面(罫なし加工後) さてどうでしょう? 下にある罫線の無い新…

『デザインと罫線』について

このブログは、私、小倉佑太が大学院(東海大学芸術工学研究科生活デザイン専攻)在籍時に執筆した論文(『エディトリアルデザインにおける文章記号の研究』)を、わかりやすい形に再編集して公開するものです。しかし、そもそも「デザインと罫線」というタ…